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月別過去ログ
プロフィール

吉井 信隆(よしい のぶたか)

インターウォーズ株式会社 代表取締役

大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。

現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事

第14回 三種の神器

2000年05月15日

このところ、当社のCAREERWOOSサイトに、新たなキャリアを求めて登録される方々が、これまでになく急増している。「インキュベーションのインターウォーズ社なら、自分の希望を生かせるフィールドがあると思って」ということで、お越しいただく方が多く、出来る限り多くの皆さんとお会いし、面談させていただき、希望を伺わせていただいている。

これまでの当社のフィールドを通じて、アーリーステージ、ミドルステージ、レターステージに参加され、この3年間でIPOした企業の中で、その方々がどんな希望を持って、どんなミッション役割を担ってこられたかなどを、具体的に説明させていただいている。
 そして、何ができるか、何がしたいか、何がプライオリティとして手に入れたいか?などを伺い、当社の向き合っているインキュベーションステージを紹介させていただいている。
 出来る限り、「勘違い」のない方向と、その方々の個であるアプリケーションソフト生かすオペレーションソフトがウィンドウズなのか、マックなのか見極め、キャリアフィールドデザインをコラボレーションミーティングにより、お手伝いさせていただいている。
 自分のキャリアの答えを求める方が、時々おられるが、「虎の巻や、マニュアルはなく、自分の意志で勝負してゆくものである」という認識のもとで、フィールドを紹介させていただいている。
 そして、これからの環境において、ビジネスマンとして成功するには、最低限必要な能力として、
一つめが、インターネットは当然のこととして、コンピューターを自分の目や耳、手と同じように双方向で使いこなせる力。
 二つめは、英語力。いま、インターネット上の情報の70%以上が英語で蓄積されており、80%以上の情報が英語でやり取りされている。インターネット全盛の時代にインターネットの標準語である英語ができないことには、世界の情報を受信することもできないし、ましてや情報を送信することができないということ。
 そして、三つめが財務。金を調達し、運用する能力。財務力は、ビジネスマンの人生を左右する。低成長の時代には、以前のように給与が右肩上がりに上がっていくことはまずない。稼ぎたいと思う人は、株式などで資産運用してゆくしかない。高齢化社会の本格的な到来によって、いま40歳のビジネスマンが年金を受け取れる年齢になったときには、年金制度そのものが破綻している。払った年金はいまの高齢者に支払われて、自分のためには貯まっていないからである。資産・資金の調達および運用というのは、こらからは、個々のビジネスマンが、自分で考え、対応しなければならい。
 例えば、車というのは、維持費も入れて、1ヶ月にだいたい5万円はかかる。1年間で60万円、10年で600万円だ。人が車を持っているから車を買うのか、その600万円を貯めておいて、元本にして何かをはじめるのか、よく考えてから決めるべきだ。車が必要なときは、レンタカーを借りれば、1日1万円もしない。
 家も自分で買って借金を背負うのか、他の方法をとるのか、一生で何千万円の差が出る可能性がある。資産をマネジメントする20年後、30年後の計画するのである。
 コンピューター、英語、財務がこれからのビジネスマンに必要不可欠な「三種の神器」である。
 そして、選択した分野の日本一か、オンリーONEのプロフェッショナルになることが、未来の自分がより物心共に、豊になる道ではなかろうか。

投稿者: 吉井 日時: 17:01 | パーマリンク

第13回 起業家が誕生する会社

2000年05月01日

 企業家の発掘、育成、バックアップをすることによって、インキュベーションを仕事にしている当社のこれまでの経験を通じ、起業家が育つ組織には、共通の特徴的な風土やメカニズムが、存在していることを感じる。

 例えば、リクルートでは、社内起業提案が、年間200件~300件近く提案され、実際に起業され、多くの事業や関連会社が創生され、育っている。こういった風土の背景にあるのは、PC制度といった、20代30代のマネージャーが、エンパワーメントによって、自らの判断で仕事を進め、リーダーシップを発揮する場が、与えられている。

 また、アメリカのインキュベーションセンター的なシステムの中で、スタートしているベンチャーの起業家を受け入れたマイクロソフトなどは、異質な人材を積極的に支持している。現実的には"とがった""くせ"のある人材はなかなか社内の中では認められず、塩漬けにしてしまう組織がほとんどである。
 起業マインド旺盛な人材は、企業の中で育たないのでなく、育っていない風土があるからと考えられる。
 異質な"とがった"人材をバックアップする組織、出島のようなインキュベート組織を柔軟に活用した企業が、社内起業家を育てているのは、明らかである。

 また、多くの起業家の話しを聞いていると、そこに、必ず、誰さんが、いたからという答えが返ってくる。
 共通していえるその人の存在は、相談相手であり、助言者だったり、どちらかというと、精神的な支援をしている〝メンター〟が、必ずといってよいほどいる。

 過日、伊藤忠テクノサイエンスの上場並びに新社長就任パーティの席で、アメリカのビジネスマンから、「シリコンバレーで有名な日本人の一人は、きっと今日の会社の創業者、佐武さんだ。」という話しを伺った。
 サンマイクロシステム社のビル・ジョイ氏をはじめ、シスコsystems、オラクルのトップ達と、佐武さんは強い信頼ネットワークを築いている。伊藤忠本体を見ることなく、社外を見つめ、当時まだ、半信半疑といわれた業界のシリコンバレーの若きリーダー達と、異能な人材達とつき合ってきた成果と思える。 いつの時代も、起業家といわれるリーダー達が新しい時代を創って来た。  起業家が誕生するプラットホームに特効薬はないが、上記にあげた、いくつかの必要な条件を整備するファクターが、企業に求められる。

投稿者: 吉井 日時: 17:00 | パーマリンク