
大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。
現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事
第20回 自分の市場バリューを
2000年08月15日
このところ多くの方々から、当社のホームページを通じてキャリア面談を受けることが増えてきている。
まず初めに、「これまでのあなたのキャリアを簡単に、聞かせて下さい。」と伺うと、管理職を経験した人はバランスよくこれまでの歩みが出てくる。そして、自分の扱っている商品・サービスについては、湯水の如くみごとなまでに話がでてくる。これなら会社の中で、成果を上げているものも確かだろうと思える方々が多い。
しかし、今度は「あなた自身のセールスポイントとなるコアは何ですか」と聞くと、明快な答えがなく、口ごもってしまうケースが多い。社外の人材市場で、自分という商品の価値を言えない人が多いことに気がつく。
「ゼネラルマネージャーは、専門の領域スキルを持っていない」と、よくいわれるが本当にそうであろうか? それぞれの歩みの中に、専門のミッションを持って、ビジネスをしてきたわけで、しかも売上を確保してきたところにスキルが身につかないなどとは云えない様に思える。また、自分の価値に気がついていないのかもしれない。
当社は、それぞれの皆さんの持っているスキル、知識、人脈、願望、価値観、をベースに、人をコアにインキュベーションを展開してゆく。
経験豊かな方々の放す言語をじっくり伺っていると、ご本人は気がついていないケースが多いが、実に市場性あるコンテンツアプリケーションを持っておられる方が多いことに驚かされる。 会社というオペレーションソフトが合わない、また必要としないだけであって、マーケットは求めていることを声を大にして伝えたくなることが多い。
自ら売れるスキルを確認し、自分の価値を認識し、自信を持って自分コンテンツのマーケティングをプランニングしてほしい。そして、それには信用のできるヘッドハンターに、自分コンセプトは何で、どのくらい価値があるのかを聞いてみることである。難しく考える必要などなく、いつも仕事でやっているマーケティングの手法を自分という商品に適用し、自分のバリューを確認し、自分マーケティングを市場にぶつけてほしい・・・・

投稿者: 吉井 日時: 17:09 | パーマリンク
第19回 成功するベンチャー企業は
2000年08月01日
「創業からわずか数年で、東証マザーズやナスダック・ジャパンに上場!」と騒がれた時期も過ぎ、『本物ベンチャーが』と言われ始めている。しかし、まだまだどうにも危なっかしく、私どもでビジネスパートナーとしてインキュベーションし、投資しようと思うところは百社のうち二社か三社ぐらいしかないような状況である。
一時、派手にマスコミで取り上げられて、話題になったと思ったら、いつの間にか打ち上げ花火のように消え、大空からなくなってしまう。次から次へと事業を立ち上げ、上場しては売却してキャピタルゲインを得るということがゴールでは、投資家の評価は得られない。(公開は通過点という話は起業家から、よく聞くが・・)
ITがビジネスの世界は、第二ステージに入り、玉石混淆の時代から社会的構造改革に向けた成長段階へ進んでおり、これまでのビジネスモデルは通じなくなってきている。
私どもでビジネスパートナーを選ぶ時の判断基準は、まず、経営者の人物像、物の見方、事業に対しての考え、信頼できる人であるかをじっくりと話し合った上で判断する。
次に重視するのが必要条件を満たしたビジネスプラン。 日本でベンチャー企業がなかなか育たない要因は、戦略=ビジネスプランの構築ができてなく、特にどのようにして収益を得るのか見えてこないケースが多い。誰に、何を、誰が、どのように、といった基本的なビジネスプランが組みたってないケースが多い。
そして、どんなメンバーがボードにいるのか? 推進する際の基本キーマンがいるのか。そしてこの人達は、ビジョンを共有しているのか?・・・幾つかの視点で検討してゆく。
今の時代のキーワードはスピード。けれど、先にやりさえすれば勝てるという単純なものではない。成功したとしてもすぐに大手や海外、あるいは後発ベンチャーが追随してくる。極端な話、一夜にして勢力地図が塗り変わってしまうことだってインターネットビジネスではありうる。
もちろん、永久に勝ち続けることが可能なプランなどありえないわけで、そのためには、日々変革し、小さな積み重ねを続けてゆくしかない。結局、それができるかどうかは、やはり人物次第であり、成功の条件は何も目新しいものではなく、いつの時代も環境だろうが、サイバーだろうが、なんだろうが、所詮はビジネスツール。運営するのは人であり、決断するのも人。だから、インターウォーズは人にコアをおいた事業インキュベーションにこだわっている。

投稿者: 吉井 日時: 17:09 | パーマリンク