
大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。
現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事
第28回 インターネットの本質は、分散型社会への移行から生まれた
2000年12月15日
これまでの社会は、社会や組織がピラミッド型に構成され、様々な業界においてもリーディングカンパニーがあり、その企業の動向で業界の流れが決まっていた。会社組織においてはトップが権限を持ち、家庭内においても父親が決定権を持っていた。
しかし、ここ最近この構図は大きく変わり、ヒエラルキーからネットワーク型社会へと移行し、コラボレーションを前提にした主従の関係は逆転し、今日の受信者が明日は発信者になってきているケースが至る所に見受けられるようになってきている。
家庭においては、子供は見たいチャンネルを主張し、今やテレビはそれぞれの各部屋に一台づつあり自分の部屋で見るようになってきている。
企業内においても似たような動きがでており、企業内の通信インフラの進化により、一定のバランスの中でコミュニケーションが成り立ってきている。これまでのように上から情報を一方的に流すのでなく、情報を分散させ誰からでもアクセスでき、情報を自ら発信する立場に瞬時に変わった仕組みが、インターネットを最も理解したあり方であり、本質と思える。
一本の情報ラインの繋がったインフラは世界まるごとネットであり、一人ひとりが掲載された双方向のメディア電話である。
時々、インターネットは解らないという方がおられるが、経営の仕組みあるいは社会のあり方があってインターネットが生まれたのだから、パソコンに触ったことがなくても、よく解らないと恐れるなんてことはないと・・これまでの社会生活、企業のあり方に沿った形に合わせてできあがった道具である。
その道具は、今30%近く各家庭に入り込んで、こちらからものを云えるようになったのだから便利ですよと・・。最近Iモードもネット対応できるし面白くなってきた。
2ウェイコミュニケーションのツールとしてとらえてゆけば、極めてシンプルに理解できると思うのは私だけだろうか?

投稿者: 吉井 日時: 17:16 | パーマリンク
第27回 創業期の人間開放力を・・
2000年12月01日
ついこの前まで話題の中心だった公開企業が、現在厳しい批判のステージにおかれているケースが後をたたない・・なぜだろうか?
企業のスタートアップ期は、顧客の満足に向かって常にメンバーのエネルギーが集中し、それぞれ自分がやるしかない、という気持ちでがんばる。ノウハウが確立されてないから知恵を集めトライエンドエラーで、全員が夢と希望をもって未来に賭ける……こんな状態が創業期の企業に共通する。
ここに企業の環境変化への適応と成長の原動力の核心があり、会社と自分と共に仕事する相手への「可能性信頼」がその姿と思える。
ところが、成長企業の多くはこの可能性信頼を、量的な成長や能率のために犠牲にしてしまう。 また、仕組みや風土化できずに風化させてしまうケースが多い。
起業から企業へとの成長ドラマを、みごとに演じつづけている力強い事業基盤を築いた会社には、「個」のマインド、創業風土、が変わることなく持続されている。
起業時に生まれるエネルギー、知恵や一体感は、大きな優位性となる。多くの企業のインキュベーション時に身を置く当社としては、この目に見えないソフトをどう形に体型だって整理し、それぞれの可能性ある企業にカンフル剤として活用するよう努めている。 最近ますます活力あるグローバルダイニング社や、ミスミ社などをみていると、会社はプラットホームとして、企業内起業家を支援する風土、仕組み、成果報酬による制度など、独自の施策を駆使して起業時のトータルなソフトを維持している。
いよいよ二一世紀の扉が開く、人間開放による「可能性信頼」を築いた企業がこれからますます主役になってくると思えてならない。

投稿者: 吉井 日時: 17:15 | パーマリンク