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月別過去ログ
プロフィール

吉井 信隆(よしい のぶたか)

インターウォーズ株式会社 代表取締役

大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。

現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事

第36回 予兆をとらえ勝負をかけた人・・

2001年04月15日

 日本を代表するベンチャー経営魂を持ったCSK創業者の大川さんが、3月16日亡くなられた。最初にお目にかかったのは16年前、人材採用の件でお会いして以来、多くのことを教えていただいた。「事業には、必ず予兆が訪れる。その予兆を逃さずにとらえ、これを命がけで事業化する人に対して、天は時流という恩恵を与え、そして使命という責任を負わせる。」ということをモットーとしておられた。いつもお会いするたびに、濁声で大阪弁混じりの迫力溢れる語りによって、持論の経営観や明快なビジョンを伝えて頂いた。「信念を持って未来価値の創造に経営資源を投資し、夢を実現するのが経営だ。僕の経営観は人生観であり、事業は一代限り」「運命は自分で切り開け、運のいい人についていけ」「価値とは目に見えないもの、無形価値をもつことが大切だ」「人がすべて。経営はそれに尽きる」・・経営哲学、ものの考え方、人材感、マネージメントと、経験を通じての思いが刻み込まれた大川語録は、強く印象に残り、私の起業マインドに刺激と影響を与え大きなエネルギーを頂いてきたように思う。

 例年年明けに、CSKグループの賀詞交換会が行われる。大川さんの「未来のありか」の話を伺うことを楽しみにしていたが、今年は欠席された。頂いた冊子の中で、「21世紀を迎え、あくなき挑戦をしてゆきたい。どんな事があってもSEGAは、利益を出すまで徹底してやってゆく。今年も挑戦だ。」と紙面を通じて語りかけておられた。
 大川さんは、最後まで現役のベンチャー魂を持ち続けた挑戦者だったように思う。

 今から思えば、大川さんに最後にお会いした赤坂のオフィスで帰る際、ふかぶかと頭を下げ見送ってくれた姿が瞼の裏に残っているが、お別れのあいさつだったのかもしれない。人との出逢いが、時には人生を根底から変えることがある。大川さんと出会い、学んだことを一人でも多くの起業家達に伝えたいと思う。

投稿者: 吉井 日時: 17:22 | パーマリンク

第35回 人生のCEOに

2001年04月04日

「297,360」この数字は、私が80歳まで生きたとしてあとどのくらいの時間を生きるのかを計算した時間である。 まだこんなにあるのか!これしかないのか!と思うかはそれぞれだが、 自分の人生を30代40代50代のあなたは、逆算して考えたことがあるだろうか? 計算してもみると漫然として過ごす時間などないことに「気付く」。昨年1月14日「30代のあなたへ」のコラムに、多くの方々から反響をいただいた。ここ最近40代の方々から、「40代は?」との相談をよく受ける。誰しも人生のCEO(最高経営責任者)でありたいと思う。 私は、人生設計、キャリア設計は、何に対して、どれだけ時間を使うかといった時間配分を決めるかにあると考えている。これを決断し、実行しなければ思うイメージのようにはいかない。

 時々、大企業の幹部やトップに秘書任せのスケジュールや親会社からのスケジュールによって、時間配分をしているケースが見受けられる。 最も大切な自分の有限資源を、他人任せにしている。こういったトップ達の多くの経営はドリフト(流れ)経営となっている。 「事なかれ主義」で任期を過ごし退任するような幹部達によって運営され、その結果決まってリストラを大合唱し、あたかもこれが唯一の戦略のように語っている。 自分の時間配分を自分で決められない人に、他人や組織などマネージメントすることなどできるはずもない。ここ最近、トップ達が時には涙し頭を下げているシーンを目にするが、頭を下げ詫びて辞めれば責任を取るなどと本当に言えるとは私には思えない。 また、自社のそんなトップ、幹部たちを評論家のように揶揄している社員たちはいったいどうなっているのか?と思ってしまう。

 さて、40代の人生設計図は、30代と違い年齢によって描き方は違ってくる。新たに一から出直したいと言う方が、時々おられるが、これまでの仕事知識、スキル、経験、人脈は大きな資源であり、これを生かさない方はない。専門のスペシャリストでない限り、プロのゼネラリストを目指し、受け入れて貰うのでなく、参加するマインドで、起業間もない、これからの(人間でたとえるなら)中学生企業に参加して欲しい。社長の片腕としておおいに自らの持てるパワーを、外に向けて発揮して貰いたい。 「やりたいことを、今、先延ばししないでやる」 そしてその連続の延長線に思考の中に描いた目標があることが、肝要と思える。

投稿者: 吉井 日時: 17:21 | パーマリンク