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月別過去ログ
プロフィール

吉井 信隆(よしい のぶたか)

インターウォーズ株式会社 代表取締役

大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。

現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事

第38回 20代のあなたへ

2001年05月15日

21世紀ルーキーの20代の皆さんから、「20代のコラムを」とのリクエストをいただいたのでメッセージを送ります。

 まず、はじめに「未来のありか」に対して自分を見つめ、自分はどうありたいのか「ありたい自分」をイメージして強く思うことだ!念じるように・・。そして手を上げて宣言する。すべてはここからスタートする。他人任せのシナリオや成り行きでは、5年10年経った時、個々人の力、器はいうまでもなく格差がつく。33歳から36歳までに経営者になりえる力をつけておかないと会社やマーケットから放り出されてしまう。
その為には、3年刻みの目標を張り出し、その為に何をするか、その時間配分を決め継続してゆくことだ。IT、英語、マーケテング、財務、ヒアリング力、プレゼン力をはじめ、ビジネスマンとしての基本MBAを身につけて欲しい。そして実践でのスキル、その道のそれぞれの師匠人脈を築くことも大切である。
 キャリアも経営も「決断」の連続である。会社や身の回りに起こる事に対して、自分だったらどうするかを「考える」ことである。間違っても評論家的な浅い聞きかじりの知識で批判ばかりの言語を、金魚のように口から発していては何の進歩も成長もない。例えば自分の所属している事業部長の立場で考えて見ると、いかに自分の考えが足りないかが解る。日々、継続して考える訓練が力となり、自分を進化させる。
 本来、学生時代は先人達の歴史を学ぶ場であり、社会人は歴史を創る場なのだから「創造する考力」を身に付けないと、価値がないはずだ。 マナーやルール、知識は先輩達から学べる。しかし、考える力は自分でしか獲得できない。
 また、できるかぎり20代は、価値ある人達とのコミュニケーションや目標達成に向き合ったことになら、借金してでも自己投資し自分を磨き込んで欲しい。自分のバリューを創造するには、OSが必不可欠であり、20代はOSを創る時である。余韻の残るまた会いたいと思わせる人達は、決まっていろんな努力や自己投資を惜しまない人が多い。
 20世紀を歩んできた会社の上司、先生、両親は、名の売れた大手企業ゼネラリストとして「会社と共に人生を」といった概念で、50代でピークを迎えるような仕組みを、信じて過ごしてきた方々が多い。 しかし、現実は50代の方々の多くは、自分の居場所探しで苦労している。
 20代のあなた、10年経った時、あの時の決意と継続した努力、自己投資、人脈の延長に2011年、30代の自分がそこにいる。
「ありたい自分」に向けて、自己実現の第一歩を踏み出していただきたい。

投稿者: 吉井 日時: 17:24 | パーマリンク

第37回 「ベンチャーとは」

2001年05月01日

 今は、第5次ベンチャー企業の時代という方々がおられる。しかし、アメリカにはベンチャー企業という言葉はない。以前アメリカに行った際「話題になっているベンチャー企業を教えてください」と質問したら「私の会社はベンチャーです。あの会社はベンチャーだとは云わない。」という言葉が返ってきた。ベンチャーはあくまで行為を指す言葉であり、人や企業を表現する言葉ではないと・・。
 ベンチャーという言葉が使われ始めたのは、私の記憶では1970年頃のことである。当時ベンチャーの雄と云われた経営者の一人に、私の親しい友人でソード創業者、椎名尭慶さんがいる。
 ソフトとハードの組み込んだパソコンメーカーとして1500人規模まで拡大し、東芝に事業売却をして、その後現在もプロサイドという企業をパワフルに経営しておられる。(私共のインキュベーション先でもある。)
過日、創業時の頃を尋ねると、
 「当時の中小企業はほとんど大企業の下請けで、自主独立で誰にも束縛されずに新たなコンピューターマーケットを切り開いていくわけだから、みんなで興奮して取りつかれたように仕事をやっていた。それで自分たちがこれからの情報社会を創ってゆくんだ!なんて思っていたなぁ」
と当時の模様を懐かしそうに語ってくれた。
 椎名さんと会っているといつも「未来のありかた」から、それをどう掴むか!といった内容の話の展開になる。そして、常に挑戦していく魂に触れるたびに、刺激されエネルギーを頂く。
 きっと、ソード時代椎名さんのもとにいたヤフーの社長井上さんをはじめ、多くのアントレプレナー達が活躍しているきっかけとなったのは、そんな椎名さんのスピリッツに触れ影響され、自分の中に存在した起業マインドが喚起されたからと思う。

 事業には、自ら仕掛けてゆくビジネスと、受注により仕事をする事業がある。前者は未来に夢みて果敢に挑戦するリスクを省みないベンチャースピリッツ型中小企業であり、後者は請け型中小企業であるといえる。
 ベンチャービジネスとは、前者の新たなマーケットに向かい起業してゆく“思い切って立ち向かうスピリッツをもった人間集団”のことをいうと、私は定義している。

投稿者: 吉井 日時: 17:23 | パーマリンク