
大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。
現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事
第60回 ニューブリード
2002年12月01日
激動の2002年も残すところ一ヶ月、経済界は相変わらずデフレから出口の見えない一年となった。例年この季節に、芸大祭や上野美術館で開かれる日展に足を運んでいる。(多忙な皆様方に、何を呑気なことを・と思われるかもしれないが・・)日本中から集った若き芸術家の卵達のおりなす芸大祭は、毎年新鮮な発見と感動を与えてくれる。特に今年の芸祭は、感動の出会いがあった。これまで見たことの無い画風と遠近感溢れる完成前の風景画に、心惹かれ、作者と会ってみた。29歳の目元涼しい青年芸術家は、「ボーボリ庭園」をモチーフにしたという作品への思いを、力強く説明してくれた。話を聞きながら、春先の穏やかな季節に、「庭園」を散歩しているシーンを感じ、未完の作品であるにも関わらず、仕上がった画面が見える気がした。 この作品を身近な人達に見て欲しい衝動に駆られ、本人にそれを伝えると快く譲ってくれ、今では会社に飾ってある。来社した人達は、一様にこの作品に近づき「絵だ!!」と驚いている。この感動が媒体となって、話が弾み元気な会話を創造してくれている。
一方、ここ数年、社会人の日展作品は、残念ながらインパクトのある個性溢れる作品と出会うことが少なくなって来た事に寂しさを感じる。
年末になると経済誌を始め、各新聞社はきまって、今年の勝ち組み、負け組みの特集を組む。今年の勝ち組みの多くは、ベンチャー企業が大半であり、オールドエコノミー企業郡は、一部を除き負け組みになっている。
偶然の一致かどうか解からないが、芸術の世界も経済の世界も新たなことに果敢にチャレンジするニューブリード(新しい世代)が、元気だ。
カオスとデフレの延長の2003年に向け、一旦自身のオールクリアボタンを押し、新たなブリード目線で「思いをかたちに」するデザインをしてゆきたいものである。

投稿者: 吉井 日時: 17:42 | パーマリンク