
大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。
現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事
第95回 「未来の風音」
2005年11月01日
それぞれの会社には、流れる風がある。最近では新たな風音が、それぞれの会社のリズムによって奏でられている。近年は、アナログ世代のデスクの上にもパソコンが置かれ、社内外のやり取りがPC上で対応されている。好むと好まざるとデジタル情報化社会のうねりの中で私達は、存在している。
これまでの経済の歴史を振り返ると、大変革が起きる背景に、必ず新しいインフラ大陸が発見されている。(水路、道路、鉄道、電線、電話、インターネット)新たな市場が広がっていくことによって、これまでの常識が覆され、富の構造や主役企業が変わり、人の考え方も大きく変わる。デジタル情報大陸が出現し、新興の巨額時価総額を確保した企業が、旧態企業を飲み込み始め、最近、新聞の第一面を賑わしている。新たな市場は、目に見えない世界で存在しているだけに、未来を見つめる眼力が必要だ。
かつて、一世を風靡したポラロイドカメラは、デジタルカメラの出現によって、まさに全ての写真がインスタントとなり、2001年に倒産した。これからの企業を牽引してゆくには、未来を見抜く力と、そこで通じるビジネスモデルの構想、そして、それを創出する人間集団の力が求められる。
最近、当社で起業準備をしている学生達から、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サイト)を通じての、新しいマーケティングのあり方を考えさせられる思いがした。
SNSは、2003年に米国でインターネット上に出現した、知り合い系と呼ばれる「社交、人脈創り」のサービスのことであるが、GREE(グリー)やmixi(ミクシィ)などが、会員数200万人に膨れ上がり、「縁」が、目に見える知り合いのコミュニティとして拡がりを見せている。こういった新たな動きは、既存のマスメディアによるマスマーケティングの効果が衰退し始めている中で、新たなマーケティングの重要な仕組みの一つとして、ますます成長してくると思える。
デジタル情報大陸時代の今、既存企業の未来は、固定概念のない感性を持ったメンバー達に、解放した気持ちで仕事を楽しんで取り組めるような組織マネージメントが求められ、自己実現フィールドを与えることが出来た会社が、時代を創っていく。未来への心地良い風音が、今、貴方の周りに流れていますか。

投稿者: 吉井 日時: 18:29 | パーマリンク