
大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。
現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事
万里の長城
2008年02月11日
2月の連休に、会社のメンバーと、宇宙からも見えるといわれる中国の「万里の長城」へ行ってきた。
八達嶺の女坂を上り、眼下に拡がる雄大な山々を見渡しながら、中国の歴代王朝によって、人類史上最大の建造物築いた中国人の計り知れないパワーを感じた。
これからの世界経済は、「元」インパクトによって、変貌を遂げ、元が世界通貨の価値を持つかも知れないと思えた。

投稿者: 吉井 日時: 17:39 | パーマリンク
第122回 「ロンドンで」
2008年02月01日
2008年の年明けを、世界の四大都市ロンドンで迎えた。久しぶりに訪ねた冬のロンドンは、曇天で夕方4時頃にはすでに暗く、街行く人々の吐息は白く寒かった。
ロンドンの街並みは、テムズ川沿いに広がる石畳の道路や、石外壁で造られた中世の建物が、今でも数多く残っていた。
以前から、一度訪ねたいと思っていたトラファルガー広場にあるナショナル・ギャラリーに、黒いロンドンタクシーで出かけた。中世の宮殿のような美術館に、ゴッホ、モネ、レオナルド・ダ・ヴィンチを始め、イタリア・ルネサンス、オランダ絵画などを中心とした質の高い作品がコレクションされ素晴らしいミュージアムであった。(ちなみに、ロンドンの美術館は、無料で開放されている。)
また、ユニクロが2001年に初の海外進出をした、ロンドンの繁華街のピカデリーサーカスの店を訪ねてみた。プライスは、日本ほど安くはなかったが、現地の競合店GAPの半値位で、多くの商品が整然と並んでいた。立派な店造りだったが、客の入りはまばらな状況であった。現地の人にユニクロの評価を尋ねると、「ユニクロの商品は、品質も縫製も良いし、プライスも値ごろだけど、イギリス人の多くは、服は着られればいいと思っています。車は動けばいいし、日本人のようにショッピングがエンターテイメントだとは誰も思っていません。家も中古を大切に使い回し、若い人達は5~6人でシェアハウスして、引越しする際、ベッドやデスク、食器棚などは置いてくるか、リサイクル品としてバザーで売って、お金をかけない生活を心がけています。」と、教えてくれた。
確かに、先人達の造った市場は、今でも古着や家具を始め生活用品のバザーの会場として利用され、賑わっていた。
使える物は大切に永く使い、余計なものを削ぎ落とし、無駄なお金を使わない合理的な生活スタイルによって、人生を豊かに生きるイギリスの人々の哲学が、重厚な歴史を感じる街並みを残したと思えた。
また、ロンドン市内を移動する際、映画ハリーポッターのロケ現場に使われたKing's Cross駅から、「チューブ」と云われる地下鉄に乗ってショックを受けた。初乗り4ポンド(今年の一月、一ポンド約243円)で、なんと972円もした。シンプルなランチをカフェで食べたら、37ポンド、一人8千991円、4人で3万5,900円の支払いだった。通常のスタンダードなホテルで200ポンド、5万円近い金額になる。そして、インターネット接続代1日あたり15ポンド(3,645円)だった。
最近、日本のGDPを始め、多くの国際指標ランキングが下がり、国際競争力が弱まり、円の通貨価値が下がっていることは理解していたが、改めて弱くなっていることを体感した。
通貨は、国の経済、政治、文化の力の尺度といわれている。海外から見た今の日本の国力に、未来への危機感とこれからの日本のグランドデザインを考えさせられた。
今の日本の状態は、貿易や投資などを始めグローバル化の恩恵を受けている。また、個人金融資産1500兆有している資源の活かしどころがあるはずだ。
これからは、国と企業が一体となり、トヨタやキャノンといった一部の大手企業だけでなく、任天堂のような国際競争力を持つ企業を一社でも多くインキュベートし、87年にNo.1と云われたGDPの復活だけでなく、精神を高め心豊かに生活していけるMADE・IN・JAPANが求められている。

投稿者: 吉井 日時: 09:32 | パーマリンク