
大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。
現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事
戦略の本質
2008年07月22日
最近、よく土曜に開講している事業創造大学院大学に出かけ、各企業のトップの方々の講義を聴講させていただいている。
過日、講義されたHOYAの鈴木社長が、「我が社は、小さな池の大きな魚になることを思考している。その為の方向を定め、徹底的に考え、実行している。」と、力強く言い放った言葉が印象に残った。
各社のトップの放つ経営戦略の本質が、環境を受動的に受け入れ分析することでなく、環境に対し自ら思いを持ってイノベーションしてゆくことにあり、そこには知識創造であることが共通している。
皆さんも、自らの思いを、具現化するためにも、時間があったら東京キャンパスに一度、足を運んでみて下さい。 きっと、今まで見えなかったものを、発見することができるかもしれません。

投稿者: 吉井 日時: 08:58 | パーマリンク
第127回 「起業家の育つ会社」
2008年07月01日
書籍を出版してから「企業内起業家は、どうすれば育つのか?」との相談を、多くの企業の皆さんからよく受けるようになった。
よく突出した起業家が、組織で一人誕生すると、次々と起業家が登場し、企業内での起業の勃興が起こり、母体企業をイノベーションしてゆくことがある。
以前IBMの出身者が、多くのベンチャー企業を創出した時代があり、最近ではリクルートが起業家を輩出する代表的な企業と言われている。
起業家が育つ組織に共通して云えるのは、独自の風土や仕組みが存在することである。リクルートでは、「RING」(リクルートイノベーショングループの略)と称した社内起業提案が、年間300件を超え、審査を経て実際の提案者が起業チームを創り新規事業を立ち上げ、今日では、多くの事業や関連会社が育っている。
最近では、インキュベーション手段が進化し、個々の役員の求めるテーマをメンバーに広報し、そこに向けて共感したテーマを持ったメンバー達が、新規事業提案を行っている。経営とメンバーが一体となって新規事業を創造してゆく仕組みと起業風土が、創業来、醸成されている。リクルートでは、イノベーション戦略として、次世代の起業経営者と事業を育てている。
多くの企業の経営者から、「起業家は、企業内でなかなか育たない」との話を聞く。
しかし、育たないのではなく、そういった人材を採用しようと試みていなく、育てようとする風土や、仕組みを本気で創っていないと思う。
一方、突出した起業家が育つ会社には、起業家を育てようとする風土や支援組織、そして、一旦起業家人材を外に出す「出島」インキュベーションメカニズムが、存在している。
起業家が誕生する企業の特効薬はないが、共通していえることは、一人の起業家を、全社を上げて支援する風土と体制創りが、企業内起業家を創生し「類が友を呼ぶ」ことによって、企業の成長エンジンを得ることに繋がっていることである。
企業のゴーイングコンサーンは、企業内に、どれだけの次世代を担う起業家を創生させることができるかにかかっている。

投稿者: 吉井 日時: 09:00 | パーマリンク