
大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。
現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事
プリンシプル
2009年09月24日
9月の連休の最終日、以前から一度行ってみたいと思っていた「風の男」と言われた白洲次郎の鶴川にある「武相荘」を訪ねた。
白洲次郎氏は日本の敗戦後、時の総理吉田茂に見出され、GHQとの折衝にあたり、日本国憲法の成立に深く関わり、今日の経済産業省を創る機会を創り出した人だ。
吉田内閣解散後は、東北電力会長をはじめ、いくつかの民間の会社の経営に携わり、戦時中は、鶴川で農家を営み、自分の信条「プリンシプル」を貫き、実にダンディーでかっこいい車好きな、高貴なる野蛮人と言われていた人でもある。
白洲次郎氏とその夫人正子さんの二人で生きた武相荘には、自由の尊さと一世代前の先輩達の生き方に、魅了される思いがした。


投稿者: 吉井 日時: 15:04 | パーマリンク
堀場雅夫さん
2009年09月04日
9月2日学士会館で、京都の学生ベンチャーの草分けといわれている堀場製作所の創業者の堀場さんをNBCの企業内新規事業員会でお迎えし講演をいただいた。
今年の6月、京都の堀場製作所本社に訪ねた際、シャンパンとランチとお話を伺い、「これまで31年近くベンチャービジネスを支援してきたが、最近企業の新規事業を分離独立してスピンオフしてゆくやり方がうまくいく」との理論と、私共のビジネスモデルは「企業内から起業してゆくインキュベーション会社である」ことを申し上げたら、「あんたとわしはアグリーや」との大変光栄な言葉をいただいた。
今度是非、NBCで私が務めさせていただいている企業内新規事業委員会で、講演をいただけないかと願いしたところ、快く受けていただき講演に至った。
「おもしろ、おかしく」を社是として、世界企業を創生された(85歳とは、とても思えない)堀場さんのお話は、人生観、世界観、事業、経営、起業とは、を限られた時間の中で、ウエットに富んだ講演と会場の皆さんとのQ&Aは、濃厚な時空となり、会場に集った皆さんの興奮と感動を得ることができた。
この日の講演の為に、わざわざお越しいただき「自分の力を信じろ」と、結びの言葉を残し講演を終え、その日に京都にお帰りになられた堀場さんに、心から感謝申し上げたい。

投稿者: 吉井 日時: 19:01 | パーマリンク
第141回 「イントレプレナー成長エンジン」
2009年09月01日
今、日本経済の世界でのポジションは弱まり、850兆の借金を抱え、40兆の税収に対し、100兆の支出によって、マイナス60兆のPLとなって、人々の間では、現状も含め未来への不安が蔓延している。完全失業者数は今や300万人を超え、5.7%を超え、401Kも先々見えなくなり、バラマキの目先政治によって、未来の子供たちに負荷がかかることは、疑う余地がなくなっている。そして、企業も個人もますます格差の拡大に拍車がかかり、国民は民主党に政権を委ねた。
国や会社と共に頑張っていれば、持ち家をもって、ローンを払い終え、子供を学校にやり、定年後は年金をもらってつつがなく一生を終える。そんな受け身の人生はもはや送れない社会になったことを、どれだけの人が認識しているのだろうか?
私たちの先輩達は、先人を見習って頑張っていればよかった。ところが現在は、国も企業も「答えのない時代」に突入し迷路に入り込み、独自性がなく物真似をしている企業は、市場からいつの間にか消えてしまっている。
それは、個人でも同じであり、上司の言われるままに、何も考えることなく仕事をするサラリーマンは、市場価値のない人になってしまっている。
これからは、グローバルデジタル社会の中で、新たな価値を創り出す起業人材が、企業の成長エンジンとして求められている。
最近、ボストンにあるバブソン大学が、アントレプレナーMBA大学院として全米で注目を浴びている。過日、バブソン大学に通っているエネルギッシュな未来のアントレプレナーから、バブソン大学の大切にしている教えに、「機会」「資源」「経営チーム」があることを聞いた。
私は、企業経営とは、時代を洞察し、「考え」「顧客を創造してゆく行動組織運営」であり、環境適応業とし、進化してゆくことだと考えている。そして、事業の問題解決をしてゆく人材を採用し、育成していくことが、経営の本質だと思っている。
最近では、金融経済主導で複雑に絡み合った仕組みの中から、現実に直面する問題の本質を的確に捉え対処していく「問題発見能力」と「問題解決能力」を備える人材をいかに有するかが企業の存亡を決めてしまう。
昨年のリーマンショック以来、多くの企業経営者の皆さんから、「新たな収益を確保するビジネスモデルや、今の事業をもっと強い競争優位性のあるものにしてゆくには」との相談を受けることが増えてきている。
一方、新たなキャリアを求め相談に訪れる方々が、例年にないほど増えている。
こういった皆さんのご要望に、創業以来、我々が14年の歳月から実戦で習得した企業内起業のノウハウを、イントレプレナーオープン講座として、11月~2月までの4か月間行うことにした。
企業内起業は、未来の企業の成長エンジンに繋がる極めて重要なテーマである。
イントレプレナー自らが何とかしたいという強い思いと経営とのコンセンサスがあれば、事業はスタートする。そこから、「問題発見能力」「問題解決能力」を、あがきながら習得し、人と事業が育っていく。
日本で、企業内起業家として活躍している人たちに共通しているのは、「強い意志」と「問題解決する力」という共通の剣だ。
今回のイントレプレナーオープン講座の機会が、激烈な競争社会の中で、参加された皆さんが出会うことによって、化学反応を起こし、新たな成長エンジン事業を創生し、ともに成長してくれることを願っている。

投稿者: 吉井 日時: 09:36 | パーマリンク