
大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。
現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事
情熱仕掛け人
2009年11月24日
ここ数年、リクルートの後輩達に、政治家を志すメンバーが増えている。
今年の10月、神戸の市長選に、元IMJの社長の樫野君が市長選に立候補し、15万6000人の票を集めたが、結果7,850票の票差で惜しくも落選となった。
1,000人近い企業を育て、上場させトップを務め、育った神戸の街を活性化し、神戸から関西や日本を希望のある街にしていきたいとの思いで立候補した彼の志に共感するものがある。。
彼が掲げたマニフェストの中の一つに、当社がインキュベートに関わっているバスケットのプロチームを創設してゆきたいとの構想があった。
互いに今いる場もポジションも違うが、閉塞感漂う今の時代を地方から変えていきたいとの思いに、神戸市のメタファーとして、様々な施策を打ち出したマニフェストは、一人ひとりの市民が、希望を持って未来を実現できる街のグランドデザインが描かれていた。
まだ、46歳、彼に、「いよいよこれから」の思いで望んで欲しく願っている。
神戸市民の皆さんが以前あれだけ大きな災害に向き合って、復興してきた街にしてきた方々にも関わらず、選挙投票率が低かったことが残念に思う。
投稿者: 吉井 日時: 11:09 | パーマリンク
沈まぬ太陽
2009年11月01日
昨日、話題になっている山崎豊子原作の『沈まぬ太陽』を、観た。
最近には、ない長時間のスケールの大きな映画であり、混迷を極める今の時代に、あったテーマ映画だった。
政治と大企業、そして、組合をはじめとする枠組みの中に生きる人々の葛藤、不屈の精神や、生命の尊さ、人間の尊厳、人間の欲望とビジネスとは?といった様々な視点から考えさせられる余韻の残る映画であり、観終えた時大半の人達が席を立たない時空が印象に残った。
私には、「朝の来ない夜はない」という勇気をもらった気がした!

投稿者: 吉井 日時: 10:03 | パーマリンク
第143回 「変化の中に、チャンスが」
2009年11月01日
新政権発足から2ヶ月が経った。ハイスピードで財政支出政策を打ち出しており、新政権に期待したいが、富を創出する政策や戦略が一つもないことが気になる。
家庭に例えると、奥さんが家庭内の支出を昨年とは違った使い方をしようとしているが、その総額は950万、一方旦那が稼いでくる年収は400万であり、550万のマイナスだ。収入を上げてゆく為にどうするのかの計画がなく、収入をはるかに超えたお金を使い、しかも、子供を担保に8600万借金をしている現状にある。
過日、長年経営に携わられた方から、今の経済状況は過去の延長にない、統一の答えのない不透明な時代であると感じるとの話を聞いた。
2007年を起点に、毎年40万人ずつ就労人口が減っている。そして、今年もあと2ヶ月となった。今年の上場企業数は3年前の4分の1にも満たなく、失業率は6%近く、戦後最悪と言われている。
今、私たちは、デジタル、グローバル、成熟化、高齢化社会の構造変化と世界同時金融危機によって、パラダイムシフトが起こっている渦中にいる。その結果、人々の価値観が激変している事実を目にすることが、最近特に多い。
ユニクロや、ABCマートや、ニトリは、単に安いから売れているのだろうか。また、プリウスは、エコの補助金があるから売れているのだろうか?
生活者一人ひとりの持っていた価値観の急激な変化によって、選ばれる商品やサービス選択の変化のスピードが劇的に速まってきている。
人はゆっくりとした変化には鈍感であるが、昨年のリーマンショックをきっかけに、一気に人の意識の変化が表面に出てきた。
過日、若い人たちの飲み会で、リッター4キロしか走らないような車やブランド品を身につけていると恥ずかしいとの声を聞いた。今は、賢い消費をしていないと格好悪いという時代に向かっているのだと思えた。
資源のない日本の企業はこれまで、付加価値を付けた商品を北米を中心に海外(ここ数年は、アジアへの輸出が48%)から外貨を稼ぎ、黒字貿易によって内需を喚起する国のモデルが、世界のGDP2位のポジションを創ってきた。そして、今このモデルはほころび始め、いつの間にか貧困率が先進国ではワーストとなり、これからは価値ある良い商品を内外に安く売る流れを創らないと、生き残れない風潮になっている。
一方、不景気だといわれながら、国民の個人資産が1,400兆円もある国は、世界中どこを見渡しても存在しない。
社会の中に息づく、一人ひとりの生活者の変化した価値観に対応する、商品・サービスが無いから、無駄なお金を使わなくなってきている。
過日、地元の繁盛店の店長から、「週末に孫が来るから」と、お菓子や肉を買うお婆さんが増えているとの話を聞いた。見えない週末家族が増え、そこに向けての小売のMDができているお店が、繁盛している。
こういった一人ひとりの購買の動きを掴みとってイノベーションできない企業に未来は無い。
今回の強烈なリーマンショック以降のパラダイムシフトの中にビジネス機会がある。顧客を見つめる目とクリエイティブな能力を磨き、行動力のある人と企業がチャンスを掴み、生き残る時代を迎えている。

投稿者: 吉井 日時: 09:36 | パーマリンク