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月別過去ログ
プロフィール

吉井 信隆(よしい のぶたか)

インターウォーズ株式会社 代表取締役

大学卒業後商社を経て、1979年リクルートに入社。企業の事業戦略を推進する為の人材情報誌事業に携わり、新宿支社長をはじめ、首都圏の営業部長、新規事業開発部長を勤める。

現在は、日本初のヒューマンリソースを活かしたインキュベーション事業会社インターウォーズ株式会社の代表取締役。各企業の30を超える事業開発インキュベーションや自治体の新産業創出のアドバイザーや講演活動等を行っている。事業創造大学客員教授 ニュービジネス協議会理事

フラッシュ教授

2010年01月27日

過日、私が客員教授を務めさせていただいている事業創造大学院大学にて、ベンチャー育成の分野では世界№1である米国バブソン大学のフラッシュ教授による講演があった。
フラッシュ教授は、講演の中で、「バブソン大学は、アントレプレナーシップ教育のパイオニアとして、新たなことにチャレンジする大学機関として存在し、現在、学部数は10、学生数は1,800人を超え、大学院生数が1,600人超。学生の出身地は57各国に及んでいる。学部の中の、アントレプレナーシップ学部には、多彩な経歴を持つ教員の半数は創業者や起業家、ベンチャーキャピタリストであり、バブソン大学の成功は、全ての行動にアントレナーシップを織り込み、優れた人材やプログラムを得ることに務めたことに成功要因がある。
 プログラム面では、ビジネスモデル開発機会への参画、創業資金の貸与、起業を目指す学生への専用スペースの提供やメンターの支援などが用意されている」との、内容であった。
インキュベーションを事業とし、アントレプレナーを一人でも多く見出し支援し、雇用拡大を志してきた私にとってとても興味深いものであり、当社内に出島インキュベーションスペースや独自のメンターを擁し、機会の提供や、資金の支援を含め、共通したもの多くがあった。
 混迷を極めている今、一人でも多くの起業家を志す方が、事業創造大学院大学に参加して欲しく思う。

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投稿者: 吉井 日時: 13:45 | パーマリンク

第146回 「起業~企業は、ダーウィンの進化論」

2010年01月18日

 昨年の11月にスタートした、イントレプレナー講座参加者の事業計画が、2月中旬に向けまとまる。「起業から企業に」現所属企業の経営資源を活用し、一人でも多くのメンバーがイノベーションを起こしてくれることを願っている。

 起業とはダーウィンの進化論のように、連続的ではなく、非連続的に進化していく。
 突然変異の生物の多くはすぐに死んでしまう。環境に、より適応した数少ない種の生物が、その後永く生存している。非連続の進化がなければ、マンモスの様にその種の生物は存在しなくなる。企業も同じで、起業の多くは10年も経つと無くなってしまっている。市場環境が激変している今日、企業が生き永らえていくには、この進化への挑戦、イノベーションがなければ、国も地域も企業も個人も存続発展していかない。
 企業の組織は作ったときから古くなり始める。組織を陳腐化させない為の対応策を常に打っていかないと、必ず衰退していく生き物だ。

 企業は環境適応しなければ、とのことを多くの経営者が言っている。お客様や株主、社員、社会、すべてのステークホルダーの利益が大切だが、平時ではない今の時代、私は日本の企業経営者が自らの利益を優先している姿を見ると、その企業には未来がないように視える。企業は顧客の為に存在し、社員が成り立ち、株主や社会に貢献できる、というプライオリティだと考えておかないと、経営者も社員も正しい判断ができなくなってしまう。
 そして、会社で最も大切な土台にあたるものは理念であり、理念は自分たちの既得権益でなく、高い志を持たないと組織が対立し合うものとなる。

 理念を実現する為に、今の自分たちだけでなく、自分たちより優秀な人材を迎え入れていくことが、起業から企業へと成長していくことを、これまでの15年間のインキュベーション経験で学んだ。
 雇用環境が厳しい今こそ、ジャストフィットする人材を迎える絶好のチャンスを迎えている。

投稿者: 吉井 日時: 19:33 | パーマリンク

『自修自得』

2010年01月15日

 最近、松下政経塾の卒業生が話題になっているが、これまで多くの卒業生から、松下幸之助さんがこの政経塾かける思いを聞いたことがある。
 「この塾は何も教えない。何も教えてくれないけれど、何かよそと違うんやというものを意味出さないといかん。諸君は自分の力で機会を生み出すのや」と、生前松下幸之助さんが語っていたとのこと。
 機会を自ら創り出し、機会によって自らを変えよ! と、いったリクルートの江副さんが、社訓として語った言葉と通じる。
 そして、私は、塾の外へ飛び出し、自修自得に取り組む「実践」に、この塾の本質があると理解して、「イントレプレナー講座」のコンセプトの参考にさせていただいた。
 「現場に身を置き、自分を自ら本気で切り開いていく過程」に、起業の本質があると考え、自分を律し、現場に神の宿る計画を立て、実行しないと、結果は出ない。
 肉食系の若者を一人でも多く、発掘支援してゆきたい。

投稿者: 吉井 日時: 15:45 | パーマリンク

第145回 「希望の年に!」

2010年01月01日

 昨年はこれまでにない世界的なパラダイムシフトにより、人々の意識革命が起こり社会の枠組みが大きく変化した年だった。

 過日、お会いした中国人の経営者から次の様な話を伺った。
 「現在、中国の企業では日本の企業の様な終身雇用習慣も、年金制度も、失業保険も、医療保険もほとんど未整備です。だから自分や家族を養っていくには、必死になって一生懸命働くんです。中国人が企業に求めるのは、自分を守ってくれる事ではなく、頑張った評価として職場の確保と報酬、そして自分の成長の場です。
 その結果、中国は過去30年に亘り、年に10%成長してきたのです。このスピードに追いつけなければ生き残っていけないですよ!自分の実力を高めれば、その代わりチャンスはいくらでもあります。今の中国人の一人当たりの賃金は、日本の10分の1にも満たないかもしれない。しかし、今日より明日、少しでも豊かになる為に、必死に皆働いているのです。」

 かつて、私達の祖父母や両親は、今と比較してとても貧しかったが、笑顔と、明日への「希望」を持って頑張っている姿があった。
 今の日本人に欠けているのは、先人達の明日に向けての希望を持った起業家精神なのではないかと、中国人の経営者の話を聞いて思った。

 デフレ、円高、株安、成熟化、高齢化、GDPの低下、50兆の赤字国家、リストラ、年収ダウン、日本経済の悲観論、閉塞ばかり見聞きする現状の話を聞いて、憂えていても何も始まらない。
 日本は第二次世界大戦後、先人達の頑張りによって奇跡の復興を遂げ、世界第2位の経済大国となった。
 株も土地も時価でアメリカを上回り、一人あたりのGDPは世界一になったことがあったことを、今でもよく覚えている。しかしその後、80年代半ば頃から今日まで、20年間ほとんど成長していない。その間、中国、韓国、インド、ブラジル、インドネシアをはじめ世界の他国は成長している。

 昨年政権交代し、国民は新たな政権に期待し、新たな光を求めている。しかし、私は、多くの人が「お上」に頼っているから、今日の現状を国民は招いてしまったことを認識すべきだと思う。また、選挙の投票にも行かない人が、国に頼ったり、批判している姿は、滑稽に思えてくる。企業の経営者も、一人ひとりの個人も、経済的に第二の敗戦をした現状を直視し、グローバル社会とは、一人ひとりが人任せでなく、自分達の力で競争して勝ってゆかなければ未来がないと認識すべきだと思う。

 元々日本は、資源は無い国であり、豊田佐吉さん、松下幸之助さん、盛田さん、本田さんはじめ多くの先人達の起業家精神によって、世界を相手にビジネスを展開し、繁栄してきた。
 しかし、資源は有限であり、もう後進国から安く買えることはないことを、認識した上で、これからに臨まなければならない。
 今回の世界同時金融危機は、グローバルな規模での混乱で枠組みが変わり、これまでの一時的な不況とは種が違うと私は思う。そして、目線を変えると、成熟化社会、グローバル化社会の中の至るところで機会の窓が大きく開いている。

 行き過ぎた内向きの価格破壊や、人減らしによって企業の存続を考えるのではなく、今こそグローバルな視点で、新たな社会の本来求めているニーズやドメインに進出してゆくことが肝要だ。そして、志を持った起業家と共に、一人でも多くの人が勇気と希望を持って、他人任せでなく頑張っていくことに、未来の私達の幸せが見えてくると思う。
 今後もできる限り機会を創り出し、一人でも多くの雇用を創生するチャレンジをしてゆきたい。

2010年元旦

投稿者: 吉井 日時: 09:49 | パーマリンク